山だったことが幸いした。 かろうじてガイ・レヴィトの攻撃を避けることができた楓は、傷ついた身体を引きずって薮に身を隠した。 あれから少し経ったが、レヴィトが追って来るような気配はない。こちらの出方を伺っているのか、それとも…。 息を整えながら左腕に受けた傷の止血をすると、楓の視線は山頂でピタリと静止した。 とにかく、レヴィトは後回しにしてもかまわない。闇王式甲糸を取り返した今、あとは新たな忍巨兵を手に入れる方が先決だ。 「でも、あの結界を超えるには生身では無理。かといって忍巨兵を出せば悟られてしまう」 見つかった場合、戦闘を避けるのは不可能に等しい。 戦力を考えても、炎王ではレヴィトに勝つことができないだろう。 ふと思う。こんなとき、柊ならばどうするだろうか。恐らく楓のように、悩んで、悩んで、悩み抜いたりはしないのだろう。あれはそういう性格だ。 少しはあれのそういう部分を見習わねばならないだろうか。 ようやく呼吸も落ち着き、楓は周囲を警戒しながらその場で立ち上がると、炎王式七首を発動させる。 勝てない。隠れられない。逃げられない。行かねばならないとなると、残された手段は玉砕覚悟の突貫しかない。 「ふふ…」 まったく、自分はいつからこんなアバウトな考え方をするようになってしまったのだろうか。恐らくはあの少年。柊さえも変えてしまった少年の影響なのだろう。 「まったく、困ったひとです」 そう言いながらも笑みがこぼれるのは、やはり…。 「待っていてください。すぐに……帰ります! 忍巨兵之術!!」 勾玉の放つ赤い輝きと共に炎王クウガが飛び出して行く。 レヴィトの姿がない。まさか立ち去ったのか…、と思った直後、楓は苛立つように唇を噛んだ。 前方で待ち構えるそれは、こちらによく似たシルエットを持つ者。間違いない。あれは黒い蜘蛛の忍巨兵闇王モウガだ。 (勾玉なしでも従えるよう細工していたんですね…) だが、その程度で止まってやるわけにはいかない。翼を広げ、更に加速しながら低空を飛行し続ける。 闇王の手から放たれた糸を掻い潜り、炎王がその脇を駆け抜けようとしたその瞬間、横からの凄まじい衝撃に揺さぶられ、炎王は投げ出されるように転がっていく。 攻撃を受けた脇腹を押さえながら立ち上がり、楓は闇王に並び立つレヴィトを睨み付けた。 (巨大化してる…) どうやら先に聞いていた鎧巨兵ではないようだ。 「やっと出てきよったな…。ウチもそない気ぃ長い方やない。あんまし手間かけんなや…」 凄まじい殺気だ。微塵も隠そうとせず、獣のように感情を剥き出しに、ただ純粋に楓を狙い続けている。 「炎王おおおおッ!!!」 飛び掛かるレヴィトの猛攻を避け、ショットクナイとフェザーダーツで反撃を試みる。だが、いかんせん忍巨兵の中でも特に攻撃力の乏しい炎王では、致命傷は愚か、まともにダメージを入れることさえ適わない。 闇王の斬糸を刀で断ち、ショットクナイをショットクナイで撃ち落とす。 「くぅぅっ…!?」 防戦一方の炎王に、レヴィトと闇王の猛攻が続く。 爪を避ければ糸が伸び、斬糸を避ければ爪が襲いかかる。忍者とは違うしなやかな動きに翻弄され、楓は思考が追いつかないほどに追い詰められていく。 鞭のような蹴りに顎を打ち上げられ、体勢を立て直す前に闇王のショットクナイが翼を射抜く。 落ちる。そう思った瞬間、レヴィトの爪が炎王の右肩を貫いていく。 「ぅ…あぁぁぁ…っ!」 「すぐに引きずり出したるッ!!!」 首を飛ばすつもりなのだろうがそうはいかない。引き抜く爪を握り締めて無理矢理固定すると、楓はその状態のままで印を組む。 「この距離なら──」 しかし、術が発動するより早く、闇王の斬糸が炎王に絡み付き、触れた側から易々と切り落としていく。 左肩が落とされ、右腕が落とされ、足が、翼が、無残にも切り落とされていく。 フィードバックされる痛みに、声にならない悲鳴を上げ、楓は炎王だったものと共に投げ捨てられる。 切断面がバチバチと紫電を放ち、痛みに悶える楓の動きを再現できない炎王がビクビクと震え上がる。喩えるならば、丘に打ち上げられた魚。まさに手も足も出ず、抵抗することもできない無力な姿。 目を細め、ニンマリと嘲り笑うレヴィトに、楓は激痛を堪えながら炎王を山頂へと後退させていく。 僅かに残った右腕の、肘から上だけで地面を這い、逃げるようにして身体を引きずっていく。 「なんや自分。あんだけデカい口叩いたクセして、もう命乞いか?」 レヴィトの言葉に、楓はガチガチと歯を鳴らし、それ以上の追撃を拒むかのように何度も頭を振る。 そんな楓の姿が癪に障ったらしく、レヴィトは力いっぱい足下を蹴り砕くと、ゆっくりと炎王へと近付いていく。 「あんましがっかりさせんといてや。なんやその姿は? 情けのぉて涙が出るわ」 無造作に首を掴み、締め上げるようにして炎王を持ち上げていく。 「ぁ……や…たす…け…」 締め上げられる喉からかろうじて絞り出した言葉に、レヴィトは苛立ちを露わにすると、遊び飽きたぬいぐるみを無造作に持ち歩く子供のように、炎王の残骸を引きずりながらゆっくりゆっくりと山頂へと登っていく。 「ゃ……たすけ…」 「黙れやッ!!! ええわ、もぉ遊び飽きた。オマエはペットやのぉてゴミやッ!!!」 噴煙の上がる山頂に到達すると、レヴィトは火口の縁に立ち、再び炎王を吊し上げていく。 「ゴミは処分せんとな…」 抑揚のない声だった。もしかしたら、これが本当のレヴィトなのかもしれない。 そう思った瞬間、楓は立ち上ぼる噴煙の中に確かな輝きを見た。 それは赤々と輝きながら力を放ち、楓を呼ぶかのように明滅を繰り返す。 なるほど、あれがそうか。 「ふ……ふふ…」 突然笑い出した楓に、レヴィトは気でも触れたかと眉をひそめる。 刹那、炎王の全身から吹き上がる炎がレヴィトの手を焼き、重力に従って火口へと落下していくではないか。 「な、なんやって!?」 「ありがとうございます。おかげで火口まで辿り着くことができました」 もしも楓が善戦しようものなら、レヴィトは決して楓を火口に落とすなどと考えたりはしなかっただろう。レヴィトが執拗なまでに楓に拘るからこそ、楓は情けない姿を演じ、レヴィトを失望させるという手段に出たのだ。 当然、勝てないからということもあったが、戦場を山頂に移動させてからでは、結界で動きを封じられる可能性もあった。あくまで自然に演じたからこそ、レヴィトは楓の目論見通りに火口へと運んだのだ。 (ダメ、届かない!) 手も足も、翼もないというのはさすがに考えていなかった。 だが、楓はマグマに落下する瞬間にあえて炎王式七首を引き抜くと、火口の中心に見える輝きを目掛け、勢い良く忍巨兵から放り投げた。 まるで計算し尽くされた動作のように、七首は輝きの正体である勾玉を弾き、勾玉は大きく弧を描き、無謀にも忍巨兵から飛び出した楓の手の中へと飛び込んでくる。 熱い。まるで初めて炎王の勾玉に触れたときのような熱さが掌に広がっていく。 「どうかもう一度、私に翼を貸してくださいっ!!」 主のため、使命のため、そして一人で飛び立つための炎の翼を。 しかし、その願いに応えるように光を増した勾玉を強く握った瞬間、あまりに残酷な現実を突き付けるように、楓の身体は派手な飛沫をあげ、炎王と共に赤い水面を突き破っていく。 熱い。熱い。熱い熱い熱い熱い熱い…。 全身が焼かれていく。髪が、指先が、風魔楓であったモノが焼かれていく。 (私は……死ぬのでしょうか?) 主との約束を果たせぬまま、使命を成し遂げぬまま、ただひとり朽ち果てていく。 (いやだ…いやだいやだいやだ! 私は帰る。皆の下へ、あのひとの下へ…) 『ならば呼びなさい。ワタシの名を…。我が称号は鳳王【ほうおう】、名はクウガ。主のためには空を翔け、仲間のためにはすべてを焼き、己の想いを炎に変える情愛の忍巨兵!!』 気がつけば赤い半透明の球体が楓を包み、暖かな輝きと共にその傷を癒していく。 いつの間にか右腕を覆っていた闇王式甲糸から黒い勾玉を外し、手の内に握り締めていた赤い勾玉を代わりにはめ込む。 「流派、統合! 風雅流忍巨兵之術っ!!」 溢れる炎は翼となり、光は鋼の身体を生み出していく。 楓を包み込む翼が羽ばたいたとき、真っ赤な鳳はマグマの壁を突き破った。 「変化ッ!!」 炎王に良く似た鳳の忍巨兵は、新たな意思を新たな頭部に宿し、マグマを吹き飛ばすほどの勢いで羽ばたいた。 「鳳王忍者…、クウガッ!!」 「クウガ……鳳王…」 鳳王の名を繰り返し呼ぶ楓に、クウガは火口付近でこちらを見下ろすガイ・レヴィトを指差した。 「風魔のクノイチ…」 「楓です」 「では楓。まずはあれを屠ります! 喚んでください。赤の鎧を、双羽【そうは】を!!」 鳳王の言葉に従い、楓は再び勾玉の力を開放する。 「赤の鎧っ、双羽!!」 楓の呼び掛けに応え、炎の中から大きな翼を携えた真っ赤な鎧が姿を現す。 鎧は各々のパーツに分離すると、それぞれが腕の爪、足の突起を携える鎧へと姿を変える。鳳王の翼と入れ替わるように双羽の翼が現れ、翼の付け根からは鎖のように連なった鳳凰の羽が二対伸び、クウガのマスクが左右に割れる。 「武装、巨兵ッ! 鳳王之戦姫クウガッ!!」 まさに鳳凰と呼ぶに相応しい姿となった楓に、一連の光景を見下ろしていたレヴィトは込み上げる怒りに自らの唇を噛み切った。 「おもろいわ…、めっちゃおもろいわ自分!!! やっぱ惚れた!!! 絶対にウチのモンにしたるッ!!!」 やや方向性の違うレヴィトの咆哮も、今や涼風にしか感じない。楓自身まだわかっていない部分があるにせよ、鳳王は決してあれに引けは取らない。そんな確信があった。 何かしらパワーアップは施されるとは思っていたが、よもや双頭獣ダブルフウマ並の戦闘力を単機で引き出せるなどと誰が考えただろうか。 「ガイ・レヴィト、貴女は鳳凰を飼い慣らすつもりですか?」 「火傷では済みませんよ、ガーナ・オーダ子飼いの猫風情が!」 鳳王がマグマを吹き飛ばしながら羽ばたいた瞬間、その姿はレヴィトの脇を易々と通り抜け、クスリと余裕の笑みをこぼす。 「シャアアアアッ!!!」 鳳王を追うように爪で薙払うが、レヴィトの爪は鳳王の影さえも捉えることができない。 振り返ると同時に投げたショットクナイが、着弾と同時に爆発する。 「貴女こそ、いつまで惚けているつもりですっ!! 風雅を倒すなどと大それたことを言うならば、まずはこの鳳王に一撃を入れてみることです!!」 跳躍と同時に爪を振るが、やはり鳳王の身体には掠りもしない。 その凄まじいまでのスピードアップに、さしものレヴィトもついていけないのか、怒りにつり上がる瞳も、もはや楓の姿を見てはいない。 暴走したように、片っ端から鳳王の残像に攻撃を仕掛けるレヴィトの猛攻を流れるような動作で避け、振り抜いた爪から放たれる三本の衝撃波を潜り抜ける。 「闇王ッ!!! 逃がすなッ!!!」 背後から伸びる斬糸を炎の翼で焼き払い、鳳王は背中から垂れた鎖状に連なる羽を引き伸ばす。 「凰連鎖っ!!【おうれんさ】」 それは、楓の意思で自在に操ることのできる鎖の刃。 腕に巻き付けた鎖を握り締め、紅蓮の炎を吹き上げる凰連鎖を頭上で高速回転させる。 回転する炎は火の鳥を生み出し、それを鎖と同時に地面に叩き付ける。 「鳳王っ、鳳之舞っ!!!」 叩き付けた衝撃が鎖と火の鳥を乗せ、大地を穿ちながらレヴィトに襲いかかる。 この状況で余裕のつもりなのか、真正面から鳳之舞を受け止めに入るレヴィトに、楓はやれやれとばかりに溜め息をついた。 炎王とは桁違いの火力はレヴィトの皮膚を焼き、鎖は自慢の爪を削ぎ落とす。 鳳王は炎王とは違う。それを甘く見れば手痛いしっぺ返しを受けるのは当然のことだ。 「あ、闇王ッ!?」 いかにパワーアップしていようと、同じ忍巨兵同士ならばなんとかなるとでも思ったのだろう。しかし、それは大きな間違いだ。 レヴィトの叫びを遮るように、楓の声が冷ややかに指摘する。 「無駄ですよ」 その言葉に鳳王の背後を見れば、闇王は複雑に絡み合う凰連鎖によって身体の自由を奪われ、全身の力が抜けてしまったかのようにぐったりとしているではないか。 いつの間に。そんな驚きの表情を見せるレヴィトに、楓はおかえしとばかりの冷笑を浮かべた。 「簡単なことですよ。貴女に放った鳳之舞がオトリだった。それだけのことです」 初めからこれが目的であったと言うかのように鳳王の勾玉を外すと、楓は黒い勾玉を闇王式甲糸にはめ込んだ。 「目覚めなさい! 誇り高き風雅の巨兵よ。闇王の名を以て、その心に巣くう邪悪の闇を打ち払え!!」 楓に応え、その力を開放する勾玉に、闇王の瞳に灯る邪悪な光が徐々に失われていく。 「誰がそない勝手、許すと思ってんのかッ!? 舐め腐るンもええ加減にせぇッ!!!」 「いえ、舐めているのは貴女です」 襲いかかるレヴィトに対して僅かに身体を開くと、鳳王はショットクナイを人差し指と中指で挟み込み、再び冷笑を浮かべた。 「飛」 まるでその言葉に従ったかのように、手にしていたはずのクナイがレヴィトの両足を捉える。 突然の衝撃に足を掬われたレヴィトは、それでも前進を続けようと残った左手で地面を殴り付けた。 「洒落臭いわぁッ!!! こんなもんでウチが止められるかいッ!!!」 呆れた馬鹿力だ。拳で踏み切ったというのに、足で蹴ったときと変わらぬ速度で跳躍している。 しかし、レヴィトは気付いていない。楓はまだ、本気を出していないのだと。 炎王とは違い、鳳王となったクウガには楓の足りない技量を補うことができる。それは即ち、楓が自らの未熟故に使用をためらっていた技の数々を用いて、相手を滅ぼすことができるということだ。 「襲」 まるで初めから罠を張っていたとばかりに、レヴィトの頭上に無数に煌めく刃の群れが現れる。 それは楓の意思ひとつで雨のように降り注ぎ、レヴィトの全身を刺し貫いていく。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ!!!!」 激しい痛みに悶え苦しむレヴィトの姿に、楓は自らが手にしたクナイに苦笑した。 本来、クナイとは苦しく無いと書かれ、その意は、苦しまずに相手を仕留める暗器とされていた。 それを用いた技ゆえに、今のは一撃命奪だったはずが。つくづく頑丈なのだと思い知らされる。 「頑丈すぎるというのも困りものですね…」 連撃で倒れないならば、あとは一撃必殺しかないわけだが。ここまで頑丈となると、それも通じるかどうか。 元来、忍術とは暗殺術だ。一撃命奪こそが望ましい。それゆえに毒だろうが罠だろうがを駆使して勝利を掴む。 卑怯と言われようが、卑劣と罵られようが構わない。 使命のためには己のすべてを捨てる。自我も自己も想いも憂いもない。 「いきます…」 突然豹変した楓の雰囲気に、鳳王が驚きの声を上げる。 「楓? 待ちなさい、楓!」 なにかがおかしい。これは、さっきまでの楓じゃない。 「心転身之術…」 楓の意識が大きく広がっていく。それは鳳王の身体を満たし、楓に鋼の肉体を与える。 ショットクナイを硬質化すると、それを持てるだけ指に挟み込む。 「風魔流…、森」 鳳王が分身する。それも、ひとつやふたつではない。自身の限界まで絞り出すようにありったけの分身を作り出していく。 「飛」 先ほどと同じく、やはりクナイが独りでに飛んでいくかのように、レヴィトの急所に突き刺さっていく。 「襲」 降り注ぐ刃の雨。それは避けることの叶わぬ死の布陣。 「貫」 そんなものをどこに持っていたというのだろうか。突如現れた槍が、レヴィトの胸を刺し貫く。 良く見れば、それは槍ではなく紐を結ったクナイであったことがわかる。 それにしても、対象を容易く貫通するクナイなど、どれほどの力で投げたというのだろうか。むしろそれだけの貫通力を持っているならば、それはクナイではなく槍と認識されるかもしれない。少なくとも、レヴィトの目に映ったのは槍に違いなかった。 「注」 クナイに結った紐を伝い、炎が傷口から注ぎ込まれていく。 皮膚であったなら先と同様に振り払えたかもしれないが、さしものレヴィトも内側に注ぎ込まれては鎮火のしようがない。 身体の内側から焼かれる痛みにのたうち回るレヴィトに、楓は感情の籠らぬ冷ややかな視線を向ける。 (これでいい) 相手は人に非ず。相手は使命への障害。ならばどれほど無残に殺されたところで問題はないはず。 「……死」 構えるは風魔流飛閃。だが、楓が敗れた技をそのままにしておくはずがない。 次の瞬間、楓はほとんど無意識のままでレヴィトとの間合いをゼロにする。 刹那、両の手に握られたクナイを喉に突き立てると、そのまま外側に向けて両の腕を広げ── 「りぃぃいやぁああああああっ!!!」 それは瞬きよりも早い、まさに刹那の瞬間であった。 今まさに鳳王のクナイが、レヴィトの首を飛ばすというその瞬間、背後から駆け抜けた青い風は、二人の間に割って入ると、唐突にレヴィトを蹴り飛ばし、ボーリングの球のように山頂から吹っ飛ばしていく。 「な〜にやってんだよ、楓!」 どこか懐かしささえ感じるその声に、楓の鼓動が大きく跳ねた。 |